松江の八雲町に「チーナカ豆」というトルコ料理をやっているお店があります。
(いや、ありました。あった時の話です。)
ウチもわかりにくい場所だけれど、「チーナカ豆」は相当わかりにくい山の中にあります。しかもトルコ料理。
そのうえ、名前が「チーナカ豆」。
チーナカ豆って、あれですよ。埴谷雄高の「死霊」の中にに出てきて、釈迦に説法をするやつ。普通じゃない。
しかし、これが素敵なところなんです。
何たって、家が手作り。
あるじは大工かと思えば、染色家。
手作りの家を、今なお作り続けているようですから、たぶん行くたびにどんどん素敵になっています。
そうやって、いつまでも完成せずに作り続けるというのが、何だかスペインのグラナダファミリアみたいでいいじゃないですか。